監修:医療法人社団 新光会 不知火クリニック 副院長
産業医科大学 名誉教授
中村 純 先生
2013-2015年度までに厚生労働省が行なった調査では、うつ病のうつ病率は5.7%と報告されています。
また、過去12カ月にうつ病になった患者さんが医療機関を受診した割合は30.3%で、精神科医が24.2%、一般医が15.2%でした。この調査は2002ー2006年にも実施されており2)、その時は医療機関の受診率が21.6%、精神科医14.8%、一般医が6.8%でした。
およそ10年の間に、うつ病で医療機関を受診しやすくなったという傾向が見えます。
1)川上憲人:精神疾患の有病率等に関する大規模疫学研究:世界精神保険日本調査セカンド総合研究報告書、2016
2)石川華子、川上憲人:精神科治療学 34(1):5-9,2019