監修:名古屋大学大学院 医学系研究科
精神医学・親と子どもの心療学分野 教授
尾崎 紀夫 先生
うつ病で生じる「悪循環」の中心となっている脳機能の変化を改善させるには、こころ(脳)の休息とともにくすりが必要になります。くすりの中で主になるのは抗うつ薬ですが、同時に不安で眠れない状態を改善するために睡眠を助けるくすりを使う場合もあります。
自分にとって、この「悪循環」がどのような状態であったかを、症状が落ち着いた回復期になってから、担当の医師と一緒に整理しておくようにします。これは、再度同じような「悪循環」にはまり込まない、つまり「うつ病の再発」をさけるためにも、自分がどのような状況になるとうつ病を発病してしまうかということを知っておくことが大切です。