監修:名古屋大学大学院 医学系研究科
精神医学・親と子どもの心療学分野 教授
尾崎 紀夫 先生
抗うつ薬には、飲みはじめてすぐには効果があらわれず、しばらく続けていると徐々に症状が改善されてくるという特徴があります。
一方、吐き気などの副作用があらわれることもありますが、このような副作用は、一般に飲みはじめからあらわれて、やがておさまってきます。また、ときにくすりの飲みはじめ(多くは2週間以内)やくすりの増量に伴って、不安、イライラ・ソワソワ、興奮しやすくなる、ちょっとしたことで怒りっぽくなるなどの症状があらわれることもあります。これら症状は苦痛で、早めに医師に相談して対応を検討することが重要です。いずれにしても、くすりについて気になることがあれば医師に相談してください。
飲みはじめは、からだをくすりに慣らす期間ともいえますので、くすりに関する心配事があるときにはきちんと医師に話して、どうするのがよいか相談しましょう。