監修:医療法人社団 新光会 不知火クリニック 副院長
産業医科大学 名誉教授
中村 純 先生
うつ病の患者さんの中には孤独感におそわれ、周りからかまわれるのを嫌がる人もいます。しかしこうしたタイプの方でも、こころの中では誰かが手をさしのべてくれるのを待っていることもあります。「放っておいて!」といわれたからといって、はれものにさわるように声をかけなかったり何もしないのではなく、「必要なときはいつでも助けるよ」と常にあたたかく見守っていることを言葉や態度で示してあげることが大切です。
また特に初期のうちは、周りがすすめても自分の努力でなんとか克服しようとするため、病院に行きたがらない人もいます。こうしたタイプの人には、治療の必要性について論理的に説明し、「今は治療に専念することが、一番にやらなければならない仕事」ということを伝えてください。