監修:名古屋大学大学院 医学系研究科
精神医学・親と子どもの心療学分野 教授
尾崎 紀夫 先生
うつ病の治療がスムーズに効果を上げるためには、くすりだけ、休養だけ、環境の改善だけ、などのようにどれか1つだけではなかなか難しいと考えられています。
下の図に示すように、うつ病の悪循環を止めるには、くすりや休養、そして家族のサポートなど、それぞれの状態を改善するための治療がうまくかみあったとき、はじめて治療の効果があらわれます。うつ病の症状がもっとも重くつらい時期(急性期)は、まだ患者さんの「ものの見方」が極端になっているため、まずはご家族がうつ病を治療するうえで必要なことを理解し、サポートしてあげてください。