監修:産業医科大学 精神医学教室教授 中村純先生
あなたが“うつ病”のサインに気づいて受診しようと考えたら、具体的にはどうしたらよいのでしょうか?受診の手順やポイントをみてみましょう。
診察から治療開始までの流れ
精神科でも基本的には内科などと同じような診察から治療までの流れですから、特別なものとして考える必要はありません。
受付でのやりとりは内科や歯科などと同じです。
身構える必要はありません。
病歴や主に困っていることなどを聞かれます。それがいつ頃から起こってきたのか、思いあたる原因は何かないか、これまでの治療の経験や今飲んでいるくすりがあるかないか、などです。また生活歴としてご家族のことや仕事の様子なども聞かれることがあります。
尿検査、体温、血圧、体重測定など基本的なものです。からだの異常がないか確認します。あなたの“うつ病”が何かからだの病気からくるものなのかも確認します。何かくすりを飲んでいたら、そのくすりが“うつ病”に関係していないかも調べます。
からだの病気で行う問診と同じような感じで、今あなたが悩んでいる症状や、生活の中での変化について話をします。医師はあなたの話や表情、全体的な様子から総合的に病状を判断します。ご家族や親しい方が同席されると、ご家族などからの客観的な情報も診断の役に立ちます。
注意:総合病院では“うつ病”の診断のためにさらにCT、MRI、脳波、心理検査、血液検査などが行われる場合があります。
このようにさまざまな客観的な観点から、医師は“うつ病”である、と診断します。
おくすりの服用をはじめます。さらに、こころの休養が十分にとれるように、環境の調整を行います。
日常生活でのからだの変化、こころの変化などをメモして、次回診察のときに医師に報告すると治療がさらにスムーズに行われます。






