監修:名古屋大学大学院 医学研究科 精神医学分野 教授 尾崎紀夫先生
できるだけ側にいる

うつ病は、きちんと治療をすれば治るものの、悪化するとつらさのために消えてしまいたくなることもあり、命にもかかわる重大な病気です。
ご家族には、このことを理解してもらうことが大切です。
そのため、急性期は、できるだけ患者さんの側にいてあげてください。朝、早くに目が覚めて不安が押し寄せてきたとき、隣で寝ているご家族の顔をみるだけで安心できるかもしれません。
特別なことができなくても、一緒に寝る、ご飯を食べるなど、生活をともにするだけで、患者さんにとっては大きな支えとなっています。
◆もしも、「消えてしまいたい・・」と言われたら

“うつ病”がひどいときに、もし、「こんなにつらいなら、もう消えてしまいたい」と患者さんが口にしたときには、すぐに医師に相談してください。患者さんのつらさを受け入れながらも、自ら命を絶たないという約束をしてもらうことが必要です。病院でも医師は、まず患者さんと「自分から命を絶たない」約束をしますが、誰よりも深いつながりのあるご家族と約束しておくことは重要な意味をもちます。
「消えてしまいたい・・・」という気持ちはうつ病の症状であり、治療によって消えていくものです。
患者さんが万一自ら命を絶とうと考えても、家族がすぐそばにいることで、踏みとどまる気持ちになることもあるのです。






