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“うつ病”とは

監修:産業医科大学 精神医学教室教授 中村純先生

気分の落ち込みと“うつ”

「なんとなく気分が晴れない」、「どんよりとした曇りの状態」
「いまいち、やる気が出ない」、「テレビがおもしろくない」「朝、新聞を読む気がしない」

こうした「気分の落ち込み」は、誰もが一度や二度は経験したことがあると思います。
このような状態が回復せずに数週間もずっと続いているとき、あなた自身の気持の中、またはあなたの大切な人の言葉や行動中に、「疲れた」「つまらない」「ダメだ…」「億劫だ」というようなキーワードやサインが多く発せられるようになったとき、そこには“うつ病”が潜んでいる可能性があります。

“うつ病”は、単に気分が落ち込むだけではなく、ひどくなると仕事や家事、勉強、人との交際など日常生活に大きな支障をきたすようになります。またときには“うつ病”のつらさのために、いっそ消えてしまいたいと思うほど追いつめられることもあります。

“うつ病”によって気分が落ち込んだり、やる気が出ないとき、気のもちようでなんとか乗り切れると考える方もいます。しかし“うつ病”は過剰なストレスやからだの変化によって、脳内の気分を調整する物質のバランスが崩れた状態になっている病気です。もう少しわかりやすくたとえると、「“うつ病”は、こころのエネルギーが一時的に不足した状態、こころのガソリンが極端に減った状態」ということもできます。そのため治療によって、ガソリンを十分に補給して、バランスを修正する必要があるのです。
“うつ病”は自分で気づくことが難しく、周囲の人にもなかなかわかりにくい病気のため、病気にかかっていても病院を受診するまでに時間がかかってしまい、悪化し、その結果、症状が長引いてしまうこともあります。

大切なことは、「最近おかしいな」と思ったらそのままにせず、少しでも早く医師に相談することです。“うつ病”はきちんと治療すれば治る病気です。


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